傳照寺

浄土真宗

傳照寺 でんしょうじ

青雲山 傳照寺はヤフードームにほど近い住宅地の中にあるお寺です。
敷地内に「宅老所よりあい」、 障がい者授産施設工房「陶友」、フリースペース「おーぷん」の3つの福祉関係の施設があります。

寺院紹介

ヤフードームにほど近い住宅地の中にあるお寺です。

道路と敷地との囲いもなく、敷地中の様子がよくわかります。人の出入りも自由で頻繁です。

このお寺の敷地内には「宅老所よりあい」、 障がい者授産施設工房「陶友」、フリースペース「おーぷん」の3つの福祉関係の施設があります。

直接傳照寺が経営しているのではありませんが、どの施設もお寺との境界などは設けていませんし、そこに携わる人にも垣根は存在しません。
お寺の扉も常に開放されており、気軽に中に話しかけられるようになっています。

「陶友」の入り口も開いていました。

訪問した日は平日でしたので、「おーぷん」は閉まっていましたが、週末は開放された施設となるそうです。

最初に誕生した「宅老所よりあい」は婦人会の話に高齢者介護の問題が話題になり、その後先代の坊守さんのお世話から始まったものでした。

代表者の方からのつながりで「陶友」が傳照寺の境内に受け入れられ、その後、子どものいじめや自殺問題への対応として現坊守さんが代表となり「おーぷん」が開所されました。

人とのつながり、地域とのつながりを大切にする傳照寺では、「敷居の低いお寺」という言葉が使われます。
それは、言葉通り周囲や境内の垣根のないお寺であると同時に、まなざしの低さ、上からものを見ない姿勢を感じられる開かれたお寺の形を意味しているように思いました。

見学レポート

境内は墓地との境界もなく、緑豊かな敷地が広がっています。歩いていると、どこにでもつながっている空間と感じました。

墓地を抜けると山門前の路地に出たり、駐車場のスペースは「陶友」の正面入り口だったり。
いつの間にか違う場所に移動していて、でもそこもまた、傳照寺の「境内」なのです。

「ひらかれたお寺」は、檀家や門徒以外の方にも開放されているというイメージで使う言葉ですが、ここ傳照寺については、正に文字通り「ひらかれている」のですね。

 

 

フリースペース 「おーぷん」

主な活動は「まなびやふれんず」で、毎週土曜日13時からの活動と、数ヶ月に1度のイベントを行っています。

活動はオープンのスタッフを中心に、保護者、地域の方、ボランティアスタッフなど多くの人が関わっています。
また、さまざまな問題に対応するため、福岡市立の子ども相談所とも連携をしています。
電話相談も受け付けており、電話は坊守さんの携帯電話に転送され、お話を聞いて下さるそうです。

知的障がい者授産施設 工房「陶友」

1992年に「共同作業所ひかり」の3番目の作業所として境内のプレハブから始まりました。1995年には現在の瀟洒な木造作業所が完成。当初は陶芸班のみでしたが現在では紙漉班、食品班が増え、和紙はがきや豆腐などの製造販売も行っています。
障がい者の授産施設であると同時に、趣味の会、社会問題の学習会など、市民の情報交換や交流の場としても活用されています。

アクセス

交通アクセス: 福岡市営地下鉄 唐人町駅 徒歩3分
西鉄バス 唐人町 徒歩3分
お車の方 福岡都市高速 西公園出口