般若院

真言宗

  • 納骨堂
  • 永代供養

般若院 はんにゃいん

松月庵 般若院は福岡市南区の小高い丘に広がる閑静な住宅街の中に広がるお寺で、九州八十八ヶ所百八霊場の2番札所でもあります。
本堂や納骨堂などの建物はモノトーンを基調にした印象的なデザインになっており、“心に悩みがある時に休憩に来てもらえる”止まり木のようなお寺を目指されています。

寺院紹介

福岡市の中心部から少し離れた、南区の小高い丘の中腹に般若院の境内が広がっています。

般若院の歴史はさかのぼること約300年前、博多区住吉に茶道南坊流の奥義を極めた立花実山が建立したものと伝えられていますが、詳しい文献などは残されていないそうです。
戦後、山陽新幹線開通に伴って現在地に移転しました。

九州八十八ヶ所百八霊場の2番札所でもあり、正月・五月・九月には護摩祈祷法要も行っている由緒あるお寺ですが、本堂に入ると他のお寺とは少々異なる雰囲気を感じます。
そう、般若院は白と黒のコントラストを基調にしたモノトーンの空間になっているんです。

般若院の阿刀住職は僧職に就く前は、土木関係の事にも携わっていたというユニークな経歴の持ち主で、壁や棚なども自ら塗り直してリニューアルされたそう。

本堂だけでなく、廊下や応接室、談話室、納骨堂もすべて白と黒に塗り替えられ、まるでおしゃれなホテルやハイセンスなカフェのようです。

しかし、どうしてこのようなデザインにされたのでしょうか?

「お寺に敷居の高さを感じている方もいますが、般若院は『お寺に来ることが楽しみになる、そしておいしいお茶やコーヒーを楽しみながら、居心地よく過ごすことが出来る場所』を目指しています。
そのため、お寺に来たことに加えて、心地よい異空間を感じてもらうため、思い切って白と黒の配色にしました。」
と般若院の阿刀住職は仰います。

本堂には住職が描かれた「無病息災 悪疫退散」の妖怪のイラストも。
疫病除けの妖怪アマビエとはまた違う迫力のあるその姿はいかにもご利益がありそうです。

本堂にはお守りなども用意され、真言宗ならではのご祈願寺としても愛されています。

「心に悩みがある時にちょっと休憩に来てもらう、止まり木のよう場所になればと思っています。
小さなことでもいいので、迷った時はお寺をどんどん活用していただきたいですね。
私のお話もしていきますが、私自身もいろいろな方がその人生の中で学んだことについて話を聞きたいと思っています。
そんな風に、お茶やコーヒーなどを楽しみながら皆さんとわいわいと話すことができる、そんなお寺を目指しています」と阿刀住職。

“色のない”シンプルなしつらえなのに温かみにあふれる、般若院はそんな素敵なお寺でした。

見学レポート

野間大池バス停から徒歩約6分、小高い高台を上ると般若院の伽藍が見えてきます。
都心から近い住宅街にありながらも、境内から大宰府や大野城方面の山々まで見渡す爽やかな景色が一望でき、開放感を感じます。

般若院は九州八十八ヶ所百八霊場の2番札所で、庭には石仏様がずらりと並んで見守られています。
その横には三十三観音の石塔も。

他にも広々とした敷地には明月地蔵や不動明王像などが見守り、庭には緑が輝く、心がほっと落ち着く境内です。

本堂や納骨堂等も随所にご住職の想いがこもった、風格の中にあたたかみを感じる造りとなっていました。

まずは本堂でお参りを。
本堂の内陣は黒を基調に塗り替えられ、その中でご本尊の十一面観音、薬師如来、不動明王、弘法大師像、弁財天像などが輝きを放ち、神聖な空気に包まれています。

ご本尊様の足元・本堂の地下に設置された納骨堂も見学させていただきました。
階段は白と黒のコントラストで装飾され、一見するとおしゃれなホテルやレストランの入り口のよう。

しかし納骨堂内は一転、壁も納骨壇も白と金に包まれた明るい空間に。

「納骨堂というと暗いイメージを持つ人もいますが、やはり明るい空間の中で気持ちよくご先祖様に手を合わせたいものです。
そこで納骨堂は真っ白な雲の中に入って、金色の仏様の世界に繋がっていくイメージを表現しました。」
と阿刀住職は微笑まれます。

しかしすべてがモノトーンではなく、隣接する茶室は木の風合いが活きた“現世の色”を残したしつらえになっています。
茶室には先代住職の描いた水墨画なども置かれ、“茶の湯の世界”にゆったりと浸れる設計になっています。

 

ご供養だけでなく“人生を豊かになするために、町内会の総会やFPの先生をお招きした終活セミナーなどの活動も実施。
今後もお寺を身近に感じていただける幅広い活動を行われていく予定です。

■「雲」の中に入るイメージ。白と金に彩られた明るい納骨堂

黒と白に彩られた階段を降りて納骨堂に入ると、そこは白と金の世界。
「雲の中から光が差し込みご先祖様の世界への窓口がある」というご住職のイメージを表現した明るく美しい納骨堂です。

価格は65万円~とお求めやすい設定になっています。

過去の宗旨宗派は問いませんが、ご利用の際は檀家になる必要があります。

永代供養の納骨棚も用意されていますので、納骨堂の後継者がいない方も安心してご利用ください。

お寺で終活!プロによるマナーセミナー

人生100年時代と言われるなか、人生をより楽しく、安心して過ごすためには、お金についての正しい知識が必要です。
般若院でも年金・相続・葬儀費用など「お金」に関わりの深いご相談が増えているそうです。

そこで般若院ではプロのファイナンシャルプランナーと連携してマネーセミナーを開催。
「老後の生活費」「相続遺言状」「将来のお金」「資産運用」「不動産売買」「生命保険の見直し」など様々なお悩みにお答えしています。

どんな小さなお悩みでも大丈夫。詳しくは住職にお尋ねください。

アクセス

交通アクセス :西鉄バス 野間大池バス停下車 徒歩6分