光福山 本岳寺【本岳禅寺】

臨済宗

  • 永代供養

光福山 本岳寺【本岳禅寺】 ほんがくじ

九州大学伊都キャンパスにほど近い高台に佇む、歴史ある禅寺。
厳格な中にも温かみを感じる本堂では坐禅会のほか、布教使の資格を持つ住職による禅語講座なども開催されています。

寺院紹介

九州大学伊都キャンパスにほど近い福岡市西区元岡の高台に佇む本岳寺(本岳禅寺)。
400年以上の歴史を持ち、ご本尊様は奈良時代の高僧・行基上人の作とも伝えられる、深い歴史が刻まれたお寺です。

本堂は4年前に改築されましたが、境内の随所に歴史の足跡が散りばめられています。
例えば本堂の前に吊り下げられた喚鐘は、江戸時代に博多の鋳物師が作り上げた希少ない鋳銅製の鐘として平成20年度に福岡市の文化財に指定。

山門脇に鎮座する地蔵菩薩や本堂の左手にたたずむお堂なども、いにしえより地域の暮らしを見守り続けてきた歴史あるものと考えられています。

また、本堂の右手より裏山を上っていくと、神社の拝殿のような建物が…。
これは本岳寺の末寺にあたる「福聚山 清楽寺」で、松本住職が住職を兼務されています。

「本岳禅寺」の名の通り、禅について深く学ぶことができるのも本岳寺の特徴です。

週1回坐禅会を開催しているほか、住職は臨済宗の“布教師”の資格も保持し、NHKのカルチャーセンターで8年以上も禅語を教えてきた方です。
残念ながら講座は終了しましたが、皆様の熱いエールに応えて月1回本堂で禅語講座も開催されています。

「坐禅に対して『大変なのでは…』と敬遠される方もいます。
しかし基本は調身、調息、調心、つまり身を調え、息を調え、心を調えることです。
深呼吸をして息を調えたり、背筋を伸ばしたりすることは、お風呂に入っている時にでも朝起きた時でもできますよね。
坐禅はその基礎練習のようなもので、調身と調息に集中するうちに心が調ってくる。
お寺でも坐禅会はしていますが、難しい場合は生活の中に坐禅を取り入れてほしいですね」
と住職は仰います。

心がなかなか穏やかでいられないこの時代――禅で息と体と心を調えてみるのもいいですね。

見学レポート

のびやかな田園地帯が広がる西区元岡。
本岳寺の伽藍は糸島の人気の酒蔵 蔵元【杉能舎】のすぐそば、地域を見渡す高台に広がっています。

石段を上り詰めた先にある風格のある山門は、禅寺らしい厳格な雰囲気。

しかし山門をくぐると、緑豊かな境内からは不思議な温かみを感じます。
その理由は…出迎えてくださった松本住職の優しい笑顔を見て分かりました。
一方で笑顔の奥から仏教の心を伝えていくための強い思いが伝わってきます。
今回の取材ではそんな住職の仏教に対する想いについて、様々な角度からお話を伺いました。

本堂は厳粛な中にも、お参りする方々の心を包み込むような温かみが感じられます。
無駄を省いた質実剛健な作りですが、その中にも住職のこだわりが秘められていました。

「本来のお寺の意義に沿った理想のお寺を実現したいと考えています。
実は今はいろいろなところで“形だけが残り意味が残っていない”ことも多いんですね。
そうならないよう、お寺をきちんと意味を残した作りにしたいと考えています」と松本住職。

例えば本堂の天井はご本尊様に向かう部分だけ天井の棹が内陣の方に向いている、いわゆる「床挿し(とこざし)」になっているそうです。
その理由は…?

「床挿しは武家屋敷の切腹の間に使われることから縁起が悪いと言われますが、それは本来の意味を知らないから。
禅寺の考え方では床挿しの間は覚悟を示したり、決意を示す場所なんです。
だからこそ本岳寺の本堂はご本尊様に向かう部分だけ天井を床挿しにしています。」(松本住職)

また本岳寺は「引き算の美学」を大切にされており、無駄を省き、意味を残した本堂の中からは仏教の様々な教えが静かに伝わってきます。


そんな住職に生活の中で取り入れられる仏教の教えについて聞くと――

「なんでもあって当たり前と思わずに感謝の気持ちを忘れないことですね。
“ありがたい”という言葉は=有難い、つまり“ありにくい”ということ。
それを普段から意識して日々感謝をしていくことが、親や家族、ご先祖様を大切にする気持ちへと繋がっていきます」。

お参りするだけでなく、「仏教」の本質に触れることができる本岳寺に、ぜひお話を聞きに来ませんか?

【本岳寺 坐禅会】

●毎週日曜日 6:00~7:00 無料

●禅語講座 毎月第4水曜日 10:30~12:00

※定数制・予約制 無料

※事前にお寺にご連絡ください。

住職のブログはこちら➡EVERYTHING 禅

 

■檀家様の声に応えて誕生した永代供養塔

令和2年春に誕生した本岳寺の永代供養塔。将来まで安心して遺骨を任せることができる納骨堂が欲しい」という檀家様方の声に応えて建立されました。
永代供養塔の彫刻文字はすべて住職によるもので、骨壺のまま丁寧にご安置され、永代にわたってご供養していただけます。
檀家になることがご利用の条件となります。お気軽にお問合せください。
【お問合せ】本岳寺/092-807-7739

■境内の中のもう一つのお寺「清楽寺」

本岳寺の境内にはもうひとつお寺があります。それが「福聚山 清楽寺」。
本岳寺の末寺で、ご本尊の観音様は渡来僧が作ったといわれ、欄間部分には手描きの仏画も。また左手のお堂には不動明王様も安置されています。
住職が定期的にお経を挙げられますが、お寺としての歴史は不明。しかし春になると藤棚が色づき、お盆には子供達による送り火なども行われるなど、地域の暮らしに息づき、愛されているお寺です。

アクセス

交通アクセス: 西鉄バス 西消防署元岡出張所前バス停より徒歩10分