真言宗
- 納骨堂
三角寺(仙龍寺) ~篠栗四国八十八ヵ所霊場第65番札所~ さんかくじ(せんりゅうじ)~ささぐりしこくはちじゅうはちかしょれいじょう だい65ばんふだしょ~
お寺の敷地内に小滝が流れ、たくさんの石仏に見守られて供養・祈願ができる三角寺。
篠栗四国八十八ヶ所の第65番霊場であり、旬味を生かした美味しい精進料理を堪能できる宿坊としても、お遍路さんや参拝客に愛されています。
寺院紹介
小豆島四国、知多四国とならび、日本三大新四国霊場として知られる篠栗四国八十八ヶ所霊場。
その第65番札所として明治初頭に開かれ、若杉山の山林に抱かれた深い山里に伽藍を構えながらも、たくさんの信者さんに愛されている寺院が三角寺(仙龍寺)です。
ところで、なぜ寺院名が2つあるのでしょうか?
実は三角寺は四国八十八ヶ所の第65番札所に倣ってつけられた寺院名。
そして高野山真言宗の本山登録をしている寺院名が「仙龍寺」なのです。
もちろん一つの寺院なのですが、全国の新四国霊場にはこういう二つの寺院名を持つ寺院も少なくないようですね。
三角寺の大きな特徴は、山を切り拓いて作られた古刹に美しい風情を添えて流れ落ちる「清浄願之滝」。
滝が流れ落ちる裏山には不動明王が迫力たっぷりの表情で鎮座し、霊験あらたかな風情を醸し出しています。
十一面観音をご本尊としてお祀りする絢爛豪華な本堂と、自然の森の中で石仏が見守る素朴な風景――
このまったく違うこの二つの魅力が調和した、本当に素敵なお寺なのです。
そして、もう一つの特徴は、おいしい精進料理を味わうことができる「宿坊」。
宿泊はもちろん会食だけの利用も可能で、常連の参拝客も多いそう。
趣向を凝らした精進料理に舌つづみを打てるほか、朝夕のおつとめの際は住職の法話を聞いたり、祈願や供養なども受け付けているそうですよ。
御祈願寺なので、ご先祖供養のほか、水子供養、厄除開運、家内安全、病気平癒、身体健康 交通安全のほか、入試合格や商売繁盛、良縁成就など様々な御祈祷もお願いできます♪
毎月17日には、それぞれの願いを書いた護摩木を燃やし祈願を行う「月例護摩祈願祭」を開催していますが、特に2月の節分行事として行う「厄除開運星祭護摩祈願祭」には毎年大勢の参拝客が訪れるそうです。
宿坊へのご利用や護摩祈願祭の際はマイクロバスで篠栗市内各地に送迎をしてもらえるなど至れり尽くせり♪
お遍路はもちろん、ご家族の祈願などの際にもぜひ出掛けてみてはいかがでしょうか?
見学レポート
深い森を背に従え、自然岩や清流が流れる三角寺は、入っただけで凛とした空気に包まれるどこか神々しさを感じるお寺。
敷地の中を流れる小滝は、「清浄願之滝(せいじょうがんのたき)」と名付けられており、夏は天然のクーラー、冬はつららがはることもあるそうです。
本堂の前には信者さんが祈願のために納められたいろいろな表情の石仏がずらり!
ご本尊の十一面観音様に見守られて丁寧にご供養していただけるなんて素敵ですよね。
三角寺は宿坊もされています♪
二階に設けられた宿のお部屋はゆったりと落ち着いた雰囲気。
坊守さんや娘さんが腕によりをかけた精進料理も堪能でき、住職のお話も聞くことができます。
宿泊だけでなくお食事だけでも利用できるそうで、お遍路の方だけでなく、老人会やお花、踊りなどのグループで来られる方も多いそうですよ(※要予約)。
「なかなか治らない病気などの悩みを相談に来られる方も多いですが、お話を聞いているうちに考え方や生活の中に問題があることが分かり、アドバイスをすることもありますね。
また話をするだけですっきりしたという方も。
子宝祈願や縁結び祈願に来られる若い方も多いですよ」とご住職。
信者さんから
「人に話せなかった悩み事がここなら話せる。親身になってくれるあたたかみのあるお寺ですね」と
言われることも多いそうですが、なるほど!
その理由がこの取材を通して実感できました♪
お寺にそよぐ風にも、爽やかな信仰の心が溶け込んでいるよう…三角寺はそんな素敵なお寺でした。
坊守さん手作りの精進料理が堪能できる素朴な雰囲気の宿坊。
坊守さんや娘さんが腕によりをかけた、旬の滋味を楽しめる精進料理も大好評。
送迎付きで、宿泊料は一泊二日二食付きで税込6,500円と、料金もお手頃です♪
(※宿泊・お食事ともに予約が必要です)
寺を流れる美しい小滝「清浄願之滝」
裏山の滝には不動明王が厳格な表情で鎮座されており、清流とともに気持ちもキリリと引き締まりますよ。
アクセス
交通アクセス:JR筑前山手駅 車で24分